ベノサンストーリー

世界の医療関係者、ご利用者から愛される弾性ストッキング「ベノサン」。妥協を許さない品質と、飽くなき革新への情熱で、いまなおその「世界最高水準」の歴史は続いています。

スイストップブランド、ザルツマン社の創立。

「ベノサン」の歴史は1883年、ジュリアスザルツマンがスイス ザンクト・ガレンの地にザルツマン社を創立したことから始まります。
15世紀より麻繊維産業で第一次経済成長を続けてきたザンクト・ガレンから生み出される刺繍は、多彩な紋様や精緻なつくりでヨーロッパ中から高い人気を得ており、当時のスイス輸出製造ビジネスの50%以上を占めていました。創業当時は街角のいち工場として始まったザルツマン社もその波に乗り、他国の王室・貴族が社交界で着用するドレス用生地や、一部の富裕層向けにリネンや高級レースを提供。ヨーロッパ各地が戦火に見舞われた第二次世界大戦中にも、紳士用レインコートや女性用ブラウス、シャツの製造工場をスイス各地に建設し、順調に事業を拡大していきました。
そしてこの戦争がザルツマン社にひとつの転機を与えることになります。

きっかけは、ひとつの包帯から。

戦争が激化した1940年代。
ヨーロッパの流通が遮断され、有力な商品であるドイツ製包帯を輪入できなくなってしまった自国のために、ザルツマン社は独自の包帯を作り上げることになります。その包帯は耐久力と伸縮性を持ち、衛生面でも、風を通し、何度でも洗濯ができる画期的なものでした。人手も限られ、糸を使うことさえも、貴重な資源の無駄使いとされた時代に、これほどの機能を備えた製品を生み出せたことは、ザルツマン社のクラフトマンシップの高さを証明していると言えるでしょう。スイスは戦争の影響から深刻な物資不足に陥る各国へ、衣類とともにこの包帯を供給。第二次大戦中にヨーロッパから得られた賞賛の声が広まり、大戦終結後、ザルツマン社は世界にその名を知られることになりました。
このとき各国で愛用された包帯から着想を得て、のちに医療用弾性ストッキング「ベノサン」は誕生し、再び世界の熱い注目を浴びることになるのです。

厳しい職人の目から、愛される製品が生まれる。

「ベノサン」はその登場から間もなく、世界の医療関係者や、実際に着用した利用者から絶賛されました。
大量生産の時代に合わせ、ほぼすべての行程がオートメーション化されたとはいえ、単なる流れ作業の中からは真に愛される製品は生まれません。
「ベノサン」の生産においてはまず、利用者のライフスタイルを重視したプロダクトデザインが考え抜かれます。次に、無数にある糸の中から生産する商品に最もふさわしい一本が選ばれ、使用部位や複数の糸の組み合わせ方、編み方などが熟練した職人の手によって選定されるのです。
ISO9001認証の、品質管理が行き届いた工場で縫製した製品は、完成後にもほつれや伸び等がないかを目視で確認し、丁寧に箱詰めされます。
「ベノサン」は、今日でもその一つひとつが、多くの職人たちの手を経て生まれています。

糸は「ベノサン」ブランドにとっての命。

高級時計や精密機械の開発地にスイスが多く選ばれているように、スイス北東部、アッペンツェル・アルプスとボーデン湖の間の谷に位置するザンクト・ガレンの地もまた、新鮮な空気と水に囲まれ、洗練されたプロダクトにふさわしい良質な糸が生産されています。「ベノサン」製品の開発に使われる糸はその中でも、厳選に厳選を重ねた最高レベルのものです。
美しく深い透明感を持つ糸で編み上げることで生まれる、なめらかな肌触り。
丹念な縫製技術が紡ぎ出す、履きやすさと耐久性。
素材に対するこだわりが単なる自己満足に終わっていないことは、弾性ストッキングの国際基準であるRALをはじめ、ヨーロッパのエコ規格や各種の品質検査への適合など、「ベノサン」製品がこれまで多くの規格・基準をクリアしていることからも明らかです。

スイスの風土が育んだ品質と、長年継承されてきた職人技術が結実。

世界で確固たる地位を確立したベノサンブランドですが、より良い製品をマーケットに供給するための品質追求への情熱と、そのための投資を惜しまない精神は変わりません。
1980年にはベノサンブランドを研究・開発する医療メーカー部門を設立。近年では、アメリカ、中国、ドイツなどに製造拠点を増やすとともに、自国スイスにも広大な流通センターを設置し、より多くのユーザーに“早く確実に”製品を届ける体制を整えました。
また、「ベノサン」の名に恥じない品質を保つために、アメリカ最大手の化学繊維メーカー「インビスタ社」と提携。常に革新的な技術を取り入れ、利用者の快適さを追い求めています。
この充実した環境の中、確かな技術を持った多くの職人やスタッフによって、世界中のあらゆるタイプのご利用者様に、ベストな性能を有する製品造りが続けられ、「ベノサン」は医療用弾性ストッキングの代名詞になりました。